2011年2月25日金曜日

欧州市場サマリー(26日)

              1443GMT        25日
ユーロ/ドル    1.3400      1.3278
ドル/円      92.530      92.680
ユーロ/円 124.02      123.02
              26日終値     前営業日終値
株 FT100 5703.02(‐24.63) 5727.65
  クセトラDAX     6120.05(‐12.90) 6132.95
金 現物午後値決め 1096.50 1093.00      
             先物    現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限)  99.305 (‐0.015)  0.300(0.296)
独連邦債2年物 0.899(0.904)
独連邦債10年物(6月限) 122.81 (‐0.06) 3.158(3.162)
独連邦債30年物   3.909(3.906)
 <為替> ユーロが全面高。ユーロ圏首脳が25日、ギリシャ向けセーフティーネットについて合意したことが背景。ただ、同国の債務問題に関しては、依然不透明感が残されている。
 <株式> ロンドン株式市場は反落。原油安を背景にエネルギー株が売り優勢となったほか、ディフェンシブ銘柄や最近上昇していた銀行株も値下がりした。
 FT100種総合株価指数は今月に入り6.5%上昇、週間でも4週連続で上昇している。
 ミントの投資調査部門を率いるジェフ?ウィルキンソン氏は「これまでの上昇を受けて息切れ感がある。全面的にショートにする理由はないが、上昇基調を受けての利食い売りには一理あるだろう」と述べた。
 銀行株が下げを主導した。ロイヤル?バンク?オブ?スコットランド(RBS)<RBS.L>、ロイズ?バンキング?グループ<LLOY.L>、HSBC<HSBA.L>、スタンダード?チャータード<STAN.L>が1―1.7%下落した。
 世界最大のヘッジファンド会社であるマン?グループ<EMG.L>は3.6%安。フィナンシャル?タイムズ(FT)紙は、同社が米国事業の拡大を目指していると報じた。
 米原油先物が80ドルを下回るなか、このところ軟調なエネルギー株が一段安となった。BGグループ<BG.L>、BP<BP.L>、ロイヤル?ダッチ?シェル<RDSa.AS>が0.1―1.7%値を下げた。
 ディフェンシブ銘柄も弱い。インターナショナル?パワー<IPR.L>が3.9%、スコティッシュ?アンド?サザン?エナジー<SSE.L>が2.1%それぞれ下落した。JPモルガンが両社の投資判断を引き下げた。
 ユニリーバ<ULVR.L>は1.6%安。HSBCが投資判断を「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。
 グラクソ?スミスクライン<GSK.L>、アストラゼネカ<AZN.L>、インペリアル?タバコ<IMT.L>も値下がりした。
 一方、不動産株は堅調となり、ブリティッシュ?ランド<BLND.L>、ランド?セキュリティーズ<LAND.L>、リバティ?インターナショナル<LII.L>が0.7―1.7%上昇した。
 小売株ではマークス&スペンサー<MKS.L>が2.2%、ネクスト<NXT.L>が1.1%値を上げた。今週発表されたネクストの底堅い決算が同セクターを支援している。

 欧州株式市場は反落。最近上昇していた医薬品株が売られたほか、軟調な原油相場を背景にエネルギー株が値を下げた。
 FTSEユーロファースト300種指数は5.82ポイント(0.54%)安の1077.52で終了した。週足では1.1%高と4週連続で上昇した。
 DJユーロSTOXX50種指数は7.15ポイント(0.24%)安の2940.94。
 ウニクレディト?グループの株式ストラテジスト、タモ?グリートフェルド氏は「期待の高さを踏まえると、今後のニュースは落胆させる内容になる公算が大きい。ギリシャ支援の仕組みをめぐり欧州連合(EU)が合意に至ったことが市場に安心感をもたらしたが、緊張の根本的な原因はまだ解決されていない」と述べた。
 医薬品株の下げが目立った。ドイツ政府が医薬品メーカーによる特許薬の価格設定力を制限する計画を明らかにした。シャイア<SHP.L>、グラクソ?スミスクライン<GSK.L>、ノバルティス<NOVN.VX>、ロシュ<ROG.VX>、サノフィ?アバンティス<SASY.PA>が1.1―1.9%安。
 一方でギリシャの銀行株は、ユーロ圏首脳が前日にギリシャ支援策で合意したことを背景に8.4%急伸した。ナショナル銀行<NBGr.AT>、EFGユーロバンク<EFGr.AT>、ピラエウス?バンク<BOPr.AT>、アルファ?バンク<ACBr.AT>が8.1―12.7%値を上げた。
 ギリシャ株式市場は前日、祝日のため休場だった。
 エネルギー株は軟調。この日発表された2009年第4?四半期の米国内総生産(GDP)確報値が年率換算で前期比プラス5.6%と改定値から若干下方修正されたほか、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が24日に発表した週間(3月19日まで)石油在庫統計で、原油在庫が予想を大幅に上回って増加したことが背景にある。
 BP<BP.L>、BGグループ<BG.L>、ロイヤル?ダッチ?シェル<RDSa.AS>が0.5―1.7%下落した。
 <ユーロ圏債券> ギリシャ国債の利回りが低下した。ユーロ圏首脳が25日に同国支援の仕組みで合意したことを受け、独連邦債をアウトパフォームした。ただ、ギリシャが抱える多額の債務借り換えへの懸念から、市場心理が大きく上向くには至らなかった。
 ユーロ圏首脳は25日、域内二国間融資と国際通貨基金(IMF)の負担を組み合わせたギリシャ支援の仕組みで合意した。
 10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回りスプレッドは306ベーシスポイント(bp)と、1週間超ぶり水準に縮小した。
 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は25日、2011年までECBの資金供給オペの受け入れ担保基準を「BBBマイナス」に据え置く方針を示した。これを受け、ムーディーズがギリシャを格下げした場合に同国債がECBオペの担保として不適格になる可能性があるとの懸念が後退したことも支援要因となり、ギリシャ国債の利回りは低下、利回り格差が縮小した。
 ただ、アナリストによると、ギリシャは国債発行を通じて4―5月に160億ユーロ程度の資金を調達する必要があり、状況をめぐる不安感からスプレッドの縮小は限定的となった。
 ギリシャ以外の周辺国債も独連邦債をアウトパフォームし、独連邦債との利回り格差が縮小した。スタンダード&プアーズ(S&P)が信用格付けを「Aプラス」で確認したことも材料となり、ポルトガル国債の対独連邦債の利回り格差が縮小した。
 1615GMT時点で、独連邦債先物6月限は14ティック安の122.73。
韓国軍艦船が攻撃を受けて沈没しかけているとの報道を受けて逃避買いが進み、プラス圏に転じる場面もあった。
 独連邦債10年物利回りは前日比横ばいの3.159%。独連邦債2年物利回りは1bp程度上昇し、0.912%となった。
                           [東京 27日 ロイター]

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引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

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